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ザ・ファンドマネジャー その仕事と投資哲学

ザ・ファンドマネジャー その仕事と投資哲学

ザ・ファンドマネジャー その仕事と投資哲学 (単行本) 依田 孝昭 (著)

出版社/著者からの内容紹介
他人の資産を預かり、運用することによって資産価値を維持・増加させるのがファンドマネジャー。金融の中ではプロ中のプロの仕事だが、関係者以外にはその仕事についてはあまり知られていなかった。本書は、外資系のファンドマネジャーとして日本株の運用で実績を残した著者が、職業としての資産運用を振り返り、ファンドマネジャーの仕事を詳細に解説した。ファンドマネジャーとは、意思決定する人であり、決断力がある、論理的なものの考え方ができる、間違いを恐れない、などの資質が求められる。マーケットをどう見るか、運用のプロセス、株式、債券の違い、運用ビジネスの課題などを体験を交えて詳述している。一般投資家にとっては、プロの投資哲学、投資テクニックを学べる格好のお手本であり、これから金融を目指す人にはガイドブックとなる。

内容(「BOOK」データベースより)
本書では、資産運用に関する理論の解説はあえて行っていません。それは、前著の『外資のアセットマネジメント』(日経BP社刊)がその目的で書かれているからです。本書では、前著では触れなかった資産運用についてのさまざまな見方・考え方を、ファンドマネジャーとしての私の経験や学習を通して紹介していきます。

内容(「MARC」データベースより)
個人金融資産、公的年金など、この国の1700兆円は大丈夫? 資産運用ビジネスの問題点や、資産運用についてのさまざまな見方・考え方を、ファンドマネジャーとしての著者の経験や学習を通して紹介。

著者について
依田孝昭(よだ・たかあき)1950年生まれ。1974年早稲田大学法学部卒業。同年大和証券入社。1979年シカゴ大学ビジネススクールでMBA取得。アメリカの大手資産運用会社パトナムに出向してファンドマネジャーとしての訓練を受ける。1993年から2000年までシティトラスト信託銀行常務取締役運用本部長。その後、独立して海外の年金基金の日本株運用を手がける。共著に『外資のアセットマネジメント』(日経BP社)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 依田 孝昭
1950年東京都生まれ。早稲田大学法学部、シカゴ大学経営大学院(MBA)卒業。大和證券に入社。出向したパトナム・マネジメント(米国)、アメリカ大和投資顧問、大和投資顧問で資産運用業務に従事。その後、シティトラスト信託銀行投資運用本部長、エイピーエス・アセット・マネジメント代表取締役を歴任。現在は投資コンサルタント。日本CFA協会会員(CFA)、日本アナリスト協会検定会員(CMA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次
序章 なぜ資産運用なのか
第1章 ファンドマネジャーへの道のり
第2章 職業としての資産運用
第3章 資産運用の現場
第4章 運用哲学と戦略の流派
第5章 リターンの追求とリスク
第6章 株式市場と運用
第7章 運用者の実践
第8章 運用の実際
第9章 資産運用ビジネスの課題

カスタマーレビュー
※職業としてのファンドマネジャーを知るために, 2007/1/8
著者がファンドマネジャーの実務を経験されているだけに記述に具体性があります。海外での現場の実状なども参考になりました。実際に職業としてファンドマネジャーを志す方は、参考になる本であると思います。 アセットアロケーションや投資哲学などについては、ある程度は参考になりますが個別株の投資方法などについては、わずかな記載があるのみでした。 本書の主旨からは仕方ないかもしれませんが、投資については実用的な本ではありません。

カスタマーレビュー
※散漫な印象, 2006/12/19
本書は長年資産運用の現場で多様な業務に携わってきた著者が、業界のあり方、自身の体験、市場との対峙法など
多岐に亘る内容を記した書物である。評者は個人投資家の端くれとしてこの本を読ませてもらったが、ファイナンス理論に関する部分は表面的な記述しかなく(紙数が少ないので当然だが)、経験談についてはちょっと赤裸々さが足りず、率直に言って物足りない印象である。

読者としてファンドマネジャーを志望する若者を考えるのであればどうやって運用業界に潜り込み志望の部署に入り
込むかといったノウハウが記されていた方が親切だろうし、一般の読者にファンドマネジャーの生態を暴露するのが
目的ならもう少し掘り下げた著述が必要なのではなかろうか。 凡庸なファンドマネジャーでも年収三千万円程度の報酬を得ている旨の記述があり、この部分などは投資信託や変額保険なんぞ今後も一切買わないぞ、と読者が決意を固める材料にはなるかもしれない。

あと、個別銘柄の選択法として取り上げられている銘柄の一つは、著者の運用期間にベンチマーク(TOPIX)とほぼ同じリターンしかあげていない。こういう銘柄を取り上げるのは自慢話としてなら随分間が抜けているが、経験年数の長いファンドマネジャーにとっても、銘柄や売買タイミングの選択は難しいものなのだ、という生きた教材程度にはなるだろう。このあたり、著者の謙虚なお人柄を垣間見ることができるように思われる。

評者が他の本でファンドマネジャーの業務内容について既にある程度知っていたからかもしれないが、この本に類書を上回る魅力は残念ながら見いだせなかった。よって星三つにさせてもらいます。

カスタマーレビュー
※ファンドマネジャーを志す若者へ, 2006/11/7
ファンドマネジャーといえば、巨額の資金を個人の裁量で派手に動かすヘッジファンドの運用者を想定するかもしれない。しかし証券市場の資金の多くはそうではない。高度な専門知識や経験、見識を有するプロフェッショナルによってシステマティックに管理、運用されている。本書は、運用の専門家の実際の業務が平易な言葉で語られている。
運用業界に理解を深めたい人、とりわけ将来運用の専門家を目指す若者にはきわめて有益なアドバイスを提供しよう。

カスタマーレビュー
※投資・運用業界を目指す学生さんは必読, 2006/11/7
実務経験に基づいて投資・運用業界が詳しく書かれており、この業界を目指している学生には大変有用な書物。
投資の入門的なところから、理論と実践の違い、年金運用の実務、一ファンドマネージャとしての様々な経験談、さらに業界の報酬まで最新のデータが掲載されています。

カスタマーレビュー
※『投資教育』の一環としても必読の書, 2006/10/19
筆者依田孝昭さんが指摘されているようにファンドマネージャーという職業はあまり一般的には認識されていない。世間一般の認識とその実際とのギャップを埋め、多くの人に認識してもらうことは一般個人が個人のバランスシート(資産と負債)を自らの判断でmanage していくことに繋がることにもなり、以って『貯蓄から投資へ』という国のマクロ的施策をミクロ的に現実のものにしていくことにも資する。

筆者の指摘通り、投資に必要なのは「自分で考えて意思決定したことを、勇気をもって実行できること」であるし、同時に「旺盛な知的好奇心」や「素直に間違いを認める柔軟性」も必要であろう。

プロのファンドマネージャーとしての素養はプロではない一般個人の投資活動にも本質的にはあてはまる資質であることを考えるとき、筆者の永年の国内外での資産運用業務経験に裏打ちされたこの著書はファンドマネージャーという職業を世の人に知ってもらうためにのみ有用なだけでなく、プロではない多くの潜在的読者個人の健全な投資活動にも必要な資質を著者の意図にかかわらず示唆しているという意味深い稀有な書である。「投資教育」の一環としても是非一読をお勧めしたい。

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