テキスト株式・債券投資 (単行本) 川北 英隆 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
本書が意識している読者層は大学生であり、これから証券市場を学びたいと思っている若手の社会人である。本書は、日本の証券市場の本質について、実際の証券投資に役立つ知識を織り込みながら、やさしくその基本を説いている。さらに、証券市場と投資を理解してもらうために、トピカルな事象もあわせて説明している。
内容(「MARC」データベースより)
日本の証券市場の本質について、実際の証券投資に役立つ知識を織り込みながら、その基本をわかりやすく説いた入門テキスト。また、証券市場と投資を理解してもらうために、トピカルな事象もあわせて説明していく。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 川北 英隆
京都大学大学院経営管理研究部教授。1950年奈良県大和郡山市生まれ。1974年京都大学経済学部卒業。同年、日本生命保険に入社。ニッセイ基礎研究所金融研究部上席主任研究員、資金証券部部長、取締役財務企画部部長等を経て、2003年3月、日本生命保険を依願退職。2002年7月中央大学国際会計研究科特任教授。2004年4月同志社大学政策学部教授。2006年4月から現職。証券市場、証券投資を担当。現在、日本証券アナリスト協会副会長、日本ファイナンス学会理事等を務める。著書に、『株式市場のマイクロストラクチャー』(1998年、日本経済新聞社、共著、日経経済図書文化章受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
第1章 日本の証券市場
第2章 証券の種類と投資収益率
第3章 証券市場の位置づけと仕組み
第4章 証券発行市場
第5章 証券流通市場
第6章 証券市場のプレーヤー
第7章 証券価格はどうやって決まる?
第8章 リスクと分散投資
第9章 資金調達者からみた社債と株式
カスタマーレビュー
※投資のための教科書, 2006/11/12
書店に行くと目につくのは、平積みされた株関係の書籍。多くは、いかに株で儲けるか、あるいは儲かったかという内容だ。つい1冊購入し、お金持ちに・・・ということを夢想してしまいそうだ。 ただ、本書の筆者はこう断言する。「投資で億万長者になることは『邯鄲の夢』である」。そして、付和雷同の投資家、「金魚のフン」(株式市場では「ちょうちん」と言う)を戒める。
日本の大学で学ぶとき困るのは、これを読んで、理解すれば一応XX学の基礎を学んだという教科書が少ない点だ。米国では教科書と呼ばれるテキストが存在する。一番有名だったのは、1970年にノーベル経済学賞を受賞したポール・サミュエルソンが著した「経済学」だろう。サミュエルソンは、経済理論を厳密な数字を駆使して体系化したことで学問上の名誉を得、「経済学」で富を得たといわれる。同時に、経済学を学ぶ学生にとって、教科書という基準を与えてくれた。
本書は、まさしく日本証券市場と証券投資の「教科書」を目指して執筆されたものだ。日本生命での実務経験、また旧通産省への出向、シンクタンクでの金融分野の研究といった、「実証」と「理論」を熟知している著者ならではの端的、明確な視点、考えが貫かれている。本書のコラムは、その最たるものと言える。是非コラムだけでも読まれることをお薦めしたい。 筆者は日本証券市場と証券投資の「基本」を知ることで、「少なくとも大損せず、夕食のおかずを一品増やす生活を送れる」と述べている。
ここで、経済学者ジョーン・ロビンソンが語った有名な言葉を思いだそう。「経済学を学ぶ目的は、経済の問題に対して一連の出来合いの答えを得るためでなく、どうしたら経済学者に騙されないかを学ぶことである」。投資をするのなら、騙されないように基本を学ぼう。本書は、その目的に合致した書籍である
カスタマーレビュー
※◎, 2006/10/28
証券投資理論が解りやすく説明されていると思います。教科書にも最適だと思います。これから証券を学ぼうと思ってらっしゃる方や、すでに勉強されている方にも、おすすめです。